楚々日記

グラデーションの波を

こんばんは~  二代目 女将 青野です。

 

柔らかく柔らかく、昨晩まで降り続いていた山の雨。

 

これがきっと初雪の種になるのね、と思いながら

霧立ち上る山々の重厚感に、心奪われる朝でした。

 

 

ところで、都会は情報量が多いと言いますが

ここで暮らしていると、むしろ少ないのでは? と感じるようになりました。

 

数という意味ではやはり多いですよね。

でもその幅というか、奥行きというか…

 

4つの季節に加え、二十四節気や七十二候

その中には、多くて約8000もの季語

 

よくもまあ、そんなに…!

なんて、遠い誰かのことのように感じていましたが

 

「うおお、たしかにあるな」と確信できる

 

ぼんやりしているようで、うかうかしている隙が まるでない。

この細やかすぎる変化のグラデーションの波に

飲み込まれたいし、飲み干したい。

 

そんな風に思えるんですよね。

目まぐるしくて幸せです。

 

 

むかしこっぽり、てんぽろりん。