楚々日記
結晶のワルツ
こんばんは~ 二代目女将 青野です。
あー、これこれ
この空気よ。
周囲から音が遠のき
0.5倍速再生されているような視界
これからどんどん
世界のコントラストが深まって
凍るまつ毛に太陽の光
濃紺へ、月照らし返す夜
私の好きな冬が来るようです。
嬉しい。
嬉しくなって、須貝邸の裏にある愛宕山に
ひょひょいと登ってきました。


あまりにも冷たい空気が
呼吸を鼓動を体温を
血湧き心踊るように、なぞる輪郭。
私が私であるということ。
自由であるということ。
よく「雪に閉ざされた」
なんて表現がありますけれども
雪により
解き放たれるものがあると
感じずにはいられません。
そんな光を見つめながら今日も
空に白い息を吐いています。
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